FrontPage
誕生!! INGO「ミンガラ・インキュベーション・スクール」
お待たせいたしました。
遂に長年の夢が実現いたしました。
2016年9月1日、ミャンマー少数民族の若者の就業を支援する国際NGO
「Mingala Incubation School」を首都ネピドーに創立・開校致しました。
Mingala Incubation School(MIS)は、都市部の若者に比較して企業への就業機会に恵まれない少数民族の若者に対し、日本語教育を通じて、普遍的な人間力と精神の育成を図る事により、グローバル企業への就業の路を拓くことを目的にしています。
この就業支援学校の発足は、ビルマ族に偏った雇用のバランスを改善し、収入や情報の地域間格差を是正し、均整の取れた国家発展に大きく寄与することになります。
ミャンマー政府及び少数民族政府の大きな期待を受け、ミンガラ奨学金は再出発致します。
これからはNGOとして政治が介入することなく自主的に奨学生を選定することが可能となりました。
この潮流がミャンマー全土に広がる事により、より多くの少数民族に教育と就業の機会が与えられる事を願っています。
皆様より引き続きのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2016年9月12日
代表理事 渡辺 毅
2016年秋 ミンガラ奨学金が変わります ‼
2015年の年末ミャンマーにおける2度目の国政選挙が行われ、アウンサンスーチーさん率いる民主化政権が誕生し、同国の目指す方向性も大きく変わってまいりました。
同時にミャンマーにおける教育制度の在り方も方向転換する時期を迎えました。
ミンガラ奨学金も創立18年を迎えた今年、大転換を図ります。
何故ならば、外部環境が創立当初から大きく変わった現在、旧制度を頑なに守ることが意味をなさなくなりました。例えば・・
・物価の上昇
この18年間で物価が10倍になりました。
物価が10倍になったという事は、お金の価値が1/10になったいう事です。
創立時に1万円で1年間大学に通えた生徒も、今では10万円なければ学校
に通えない状態です。
・奨学生の選定
これまで、ミンガラ奨学金の奨学生選定に当たっては政府機関がその任に当たっていました。
しかし、現政権では民間NPO団体に其処まで優遇は図ってくれません。
早い話が、ミンガラ奨学金は飛び切り優秀な生徒を選定する機能を失ったということです。
前政権の安定性が揺らぎ始めた数年前より、つらつら考えることが有りました。
・より多くの学生を支援するにはどうしたらいいか?
・国の発展に寄与する人材育成の方法は如何に有るべきか?
・如何にすれば政権移転等の外的リスクからミンガラ奨学金制度を守れるか?
・卒業後、生徒達の生活が成り立っていくのかどうか?
これらの命題をクリアする方法は・・・?!
苦悩する日々の果てに、ある日ふと思いつきました。
そうだ
自分達の学校を創ろう!
っという事で、ミンガラ奨学金は学校になります。
どのような制度になるのかは、次回の更新にてお知らせさせていただきます。
今後とも、ミンガラ奨学金へのご支援をよろしくお願い申し上げます。
2016年1月20日
代表理事 渡辺 毅
奨学生の皆様”ご卒業”おめでとうございます
去る9月8日ヤンゴンの第一医科大学及び第二医科大学に於いて2015年度の卒業式が行われました。
各州の高校から最優秀の成績で医科大学に入学したミンガラの奨学生は、大学に於いても常にトップクラスの成績を修め卒業されました。
皆さんの弛まぬ努力に敬意を表し、心よりお祝いを申し上げます。
皆さんには将来のミャンマー医療を担う中核の人材として大きく飛躍してい頂くことを期待して止みません。
”ご卒業おめでとうございます” (*^。^*)
ミャンマー民主主義教科書制作プロジェクト
2014年度より外務省の「日本NGO連携無償資金協力」の一環として開始した「ミャンマー民主主義教科書制作プロジェクト」の経過報告をさせていただきます。
ミャンマー政府要人の”民主主義というものを、分かり易く説明した教科書が欲しい”という要望を受け、戦後日本人が民主主義を学んだ教科書を、現代のミャンマーに沿うように修正し、それをミャンマー語に翻訳して贈呈しようというのがこの「ミャンマー民主主義教科書制作プロジェクト」の趣旨です。
本プロジェクトは2014年2月より「一般社団法人日本ミャンマー協会」との共同事業としてスタートしました。
・2014年2月 文部科学省等の著作権許諾を得て教科書選定開始
・2014年7月 ミャンマー語翻訳者の選定開始
・2014年8月 翻訳部分の選択作業開始(3部構成 700ページ)
・2014年9月 翻訳開始
・2015年1月 翻訳完了
・2015年2月 原案をミャンマー政府に提出し、内容の精査を開始
・2015年4月 ミャンマー政府の許諾を得たため、印刷製本作業開始
・2015年5月 2万部のミャンマー民主主義教科書が完成
・2015年6月 完成した民主主義教科書をミャンマー政府に贈呈
以上が、これまでの本プロジェクトの経過報告です。
ここから数か月かけて本プロジェクトの成果測定作業が始まります。
今後の経過も順次報告させていただきます。
2015年度奨学金贈呈式の開催予定
2015年度のミンガラ奨学金贈呈式は、12月6日(日)ヤンゴンに於いて開催予定です。
(会場は未定です)
本年度より、カウンターパートだった現ミャンマー政権政党USDPの力を借りず、独自に奨学生を選定し、奨学金を支給する方法に変わります。
選定方法、支給方法等の詳細は決定次第順次報告させていただきます。
早いもので、2014年度でミンガラ奨学金も17度目の贈呈式となりました。
この間、政府との間では様々な問題もありましたが、ドナーの皆様の支えにより、何とか此処まで継続することが出来ました。
民主化後の新政府も引き続きミンガラ奨学金を応援してくれています。
奨学生との交流も自由で、既に学生間ではメールのやり取りや、Facebookでの情報交換も盛んに行われています。
- 贈呈式のセレモニーに参加をご希望の方は、事務局までお問い合わせください。
ミャンマーの学生は今・・

皆さんはミャンマーという国をご存じですか。旧ビルマと言った方がわかる方が多いのかもしれません。
ミャンマーは長い間軍事政権の支配が続き、世界の最貧国の一つになってしまいました。
日本とミャンマーの経済格差は約100倍近くあり、学業は非常に優秀ながらも貧しさゆえに高等教育の機会を得られない学生が多数おります。
ミンガラ奨学金とは?
ミンガラ奨学金とは、これらのミャンマー学生と日本人のドナーを1対1の関係で結び、年間1万円の奨学金を介して将来国を背負う優秀な人材育成を行う国際里親制度です。
ご寄付のお願い
長年の社会主義政策により実質鎖国状態にあったミャンマーは、その後軍政を施行したため、現在は東南アジアの中でも、経済的にもっとも貧しい国となってしまいました。
中でも耕作面積の限られている山岳地域の少数民族の暮らしは、現在の日本人には、想像もできないほど質素なものです。
年間の所得が日本円で10万円ほどしかない、これら少数民族の子どもたちはまさに貧困のために、将来への道を閉ざされています。
ミャンマーと日本は戦前、戦後を通じて、政治、経済はもとより、文化や人の交流においても大変深いつながりがありました。
そのため、現在でもミャンマー国内には親日派の人がとても多くいます。
もしかしたらアジアの中で、もっとも日本人に好意を寄せている国民かもしれません。
ミャンマーの人々が長い軍政から解放されたとは言え、真の民主化へと向かうためには、高い志を持つ若者達に、大学養育を通じて、世界に耳目を広げ、多くの知識を得てもらうことが、最も必要、且つ、重要なことではないでしょうか。
残念なことに、今のミャンマーは日本人にとっては馴染みの無い国となってしまいました。しかし、この奨学金の存在が、遠いミャンマーという異国に暮らす人々に思いを馳せるキッカケになるのであれば幸いに思います。
年間1万円の奨学金は、我々日本人が想像する以上に、ミャンマーの人々にとっては大きな意味と、大きな価値を持っています。
まだまだ小さな奨学金ですが、一人でも多くの学生に未来への夢を持ってもらえるよう、皆様と共に育んでいきたいと願っております。何卒、深いご理解とご協力を頂きますよう、お願い申し上げます。
NPO法人ミンガラ奨学金
代表理事 渡辺毅